今回は『御召(おめし)着物』として
1、【御召着物】とは?
2、帯、紋(もん)、足袋(たび)…どうしたらいい?/【ルール・マナー表】
の2つを中心に、「きもの初心者向け」に ”わかりやすく・読みやすく” まとめていきます!
御召着物とは?|帯・足袋・半えりはどうする?
御召着物とは?
まずは『御召着物とは?』から。
『御召着物』とは
絹糸を染めてから織った、やわらかい風合いの着物
のことです。
『御召着物』の大きな特徴として
しわになりにくい
着心地がいい
着くずれしにくい
といったメリットが挙げられます。
『御召着物』は
基本は ”カジュアルな場(食事会やお稽古など)” で着るもの
ですが
『振袖』『袴』『無地』であれば "セミフォーマルな場(パーティ・式典など)" での着用も可能
です。
似たシチュエーションで着られる着物として
の着物が人気ですが
『御召着物』はどちらにもない、独特な色合いがある
ため
着物中~上級者の方にはとくにおススメ
できる着物になっています。
『御召着物』はこんな方におすすめ
- 上品なカジュアル用の着物を探している人
- 『紬』や『化繊』以外の着物を着てみたい人
『御召着物』は
素材・作りによって大きく価格は変わる
のですが、いずれにしても
高級な着物
になります。
価格の目安としては
安いもの(着心地は△) ⇒ 7万円~
しっかりしたもの(着心地◎) ⇒ 30万円~
が一つの指標になっていて、ほかの最高級品である
などと同クラスの価格になっています。
また、『御召着物』は
縮みやすい性質があり、お手入れにコツがいる
ため
着物初心者の方にはおススメできない
着物です。
逆に
これまでに何度か着物を着たことのある人
には
周りと違う上品な個性が出せる
ため非常におススメできます。
『御召着物』の由来は
徳川家斉(いえなり:十一代将軍)が好んで御召になった(身につけた)
ことだと言われています。
江戸時代の頃から
『御召』=貴族が着る高級品
というイメージがあり、現在でも広く高級着物として定着しています。
以上、『御召着物』について簡単にまとめました。
『御召着物』のポイント 1、【絹糸の先染め】をした織りの着物 2、【しわ】になりにくく、【着心地】も◎(高級品に限る) 3、【カジュアル】な場で着ることが基本だが、無地ならセミフォーマルまでは可 4、【高級品】で、『紬』『化繊』とは違った風合い・上品さがある
御召着物の帯、紋、足袋…どうしたらいい?/ルール・マナー表
ここからは『御召着物の帯、足袋、半えり…どうしたらいい?/ルール・マナー表』です。
『御召着物着用のルール・マナー』として
1、帯
2、帯揚げ・帯締め
3、紋(もん)
4、半えり
5、じゅばん
6、足袋・ぞうり
7、バッグ
8、小物
9、ヘアメイク
の合わせ方をご紹介します。
御召着物着用のルール・マナー表
木綿 | |
帯 | 『名古屋帯』 |
帯揚げ・帯締め | 自由でOK(ただし、金銀入りは避ける) |
紋 | 紋なし(一つ紋はアリ) |
半えり | 自由でOKだが、淡色が御召着物には合う! |
じゅばん | 自由でOKだが、淡色が御召着物には合う! |
足袋・ぞうり | 足袋は色・柄OK、ぞうりは下駄でもOK! |
バッグ | カジュアルバッグ(洋物OKではある) |
小物 | 和基調の上品なものがおススメ! |
ヘアメイク・ネイル | 自由でOKだが、派手すぎはNG! |
『御召着物』は
カジュアル用の着物
なので
基本は好きにアレンジしてOK
なのですが、高級品ということもあり
派手な色や柄を身につけるのはもったいない
と強く感じます。
そのため、オシャレ着用であっても
柄は避け、淡色で統一する
のがおススメです。
また
全体的に ”和” を強く意識し、洋物は避けた方が無難
だと個人的には感じます。
街中で『御召着物』を見かけることは多々ありますが、まず
変なアレンジを加えている人には遭遇しない
ので
上記のルール・マナーから逸脱した着付けをするのはおススメしない
のが正直なところ…。
ただ、本質的には『着物は楽しんで着ることが一番』だと考えているので、ある程度着物に詳しくなったら多少アレンジしていっても大丈夫でしょう!
以上、『御召着物のルール・マナー』について簡単にまとめました。
これにて『御召着物とは?/帯・足袋・半えりはどうする?』は終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
『御召着物とは?/帯・足袋・半えりはどうする?』まとめ
御召着物とは?
・ 御召着物とは、絹糸を先に染めてから織った、高級な着物
・ しわになりにくく、着くずれがしにくいというメリットがある
・ また、高級品であれば着心地も良い
・ 基本はカジュアル用だが、ほかの『紬』『化繊』などとは異なる雰囲気を出せる
・ 着物初心者の方にはおススメしないが、中級者以上の方には非常におススメ
御召着物着用のルール・マナー
1、帯 ⇒ 名古屋帯
2、帯揚げ・帯締め ⇒ 自由(金銀はなしで)
3、紋 ⇒ 紋なし
4、半えり ⇒ 自由(淡色)
5、じゅばん ⇒ 自由(淡色)
6、足袋・ぞうり ⇒ 自由(下駄も可)
7、バッグ ⇒ 洋物OK…でも和の方がおススメ
8、小物 ⇒ 和基調
9、ヘアメイク・ネイル ⇒ 自由(ただし、派手なのは御召着物に合わないことが多い)