今回は『喪服(もふく)』として
1、【喪服】とは?
2、帯、紋(もん)、足袋(たび)…どうしたらいい?/【ルール・マナー表】
の2つを中心に、「きもの初心者向け」に ”わかりやすく・読みやすく” まとめていきます!
喪服とは?|帯・足袋・半えりはどうする?
喪服とは?
まずは『喪服とは?』から。
『喪服』とは
”黒無地” に ”日向五つ紋” が入った、不祝儀に着用する正装着物
です。
『喪服』は
黒の羽二重、またはちりめん地に五つ紋をつけることが基本
で
年数の経過した法事であれば、”黒無地” だけでなく ”紫やグレーの色無地(略礼装)” も着用可能
となります。
ただし、お葬式に関するルールは
地域の風習によって変動することがよくある
ため
年長者の方に、事前に作法を教わっておく
ことをおススメします。
『喪服』の価格は
7万円~
が一つの目安になります。
レンタルであれば1万円ほどで上質なものを借りることができる
ため
めったに不祝儀に参列する機会がない人
はレンタルを検討して良いでしょう。
喪服レンタル ⇒ wargo( https://kyotokimono-rental.com )
ただし、『喪服』は一着あれば不測の事態に非常に対応しやすくなるため
30代以上の女性の方にはぜひ一着保持しておいてほしい
と強く思います。
とくに身内に不幸があった際には、レンタル業者(葬儀業者)に連絡して着付けるというのは想像以上に時間を消費しますので…。
以上、『喪服』について簡単にまとめました。
『喪服』のポイント 1、【黒無地】【日向五つ紋】の着物 2、【不祝儀】の際に着る正装 3、【年数経過の法事】であれば、紫・グレーの色無地も可 4、細かいルールは【地域の風習】によって変わる場合があるので、年長者に事前確認しておくと安心できる
喪服の帯、紋、足袋…どうしたらいい?|ルール・マナー表
ここからは『喪服の帯、足袋、半えり…どうしたらいい?|ルール・マナー表』です。
『喪服着用のルール・マナー』として
1、帯
2、帯揚げ・帯締め
3、紋(もん)
4、半えり
5、じゅばん
6、足袋・ぞうり
7、バッグ
8、小物
9、ヘアメイク
の合わせ方をご紹介します。
喪服着用のルール・マナー表
喪服 | |
帯 | 黒無地 or 黒に地紋の入った『袋帯』か『名古屋帯』 |
帯揚げ・帯締め | 帯揚げ ⇒ 黒の『綸子(りんず)』or『縮緬地(ちりめんじ)』
帯締め ⇒ 黒の平組(丸組でもOK) |
紋 | 『日向五つ紋』を両そで、両胸、背の5カ所に |
半えり | 白無地 |
じゅばん | 白無地 |
足袋・ぞうり | 白足袋、布 or 革製の黒喪ぞうり |
バッグ | 黒で光沢のない小さいもの |
小物 | 結婚指輪のみ |
ヘアメイク・ネイル | 髪はコンパクトにまとめ、ネイルは基本控える |
『喪服』に関しては
ルール・マナーが厳密に決まっている
ため
上記の表から逸脱した着付けはしないように
注意してください(ただし、風習の方が優先される)。
基本的に
”半えり・じゅばん・足袋以外” はすべて黒で統一
し
派手な髪型・ネイル・アクセサリー類はNG
です。
お化粧に関しては自由とされていますが、よほどの理由がない限りはナチュラルメイクを心掛けてください。
以上、『喪服のルール・マナー』について簡単にまとめました。
これにて『喪服とは?|帯・足袋・半えりはどうする?』は終了です。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>
『喪服とは?|帯・足袋・半えりはどうする?』まとめ
喪服とは?
・ 喪服とは、黒無地に日向五つ紋を入れた着物のこと
・ お葬式など不祝儀の場で着る正装
・ 年数がある程度経過した法事などであれば、紫やグレーの色無地も可(そちらの方がふさわしい場合もある)
・ ただし、地域によっては独自の風習が残っており、一般的なマナーと異なる場合があるので要確認
喪服着用のルール・マナー
1、帯 ⇒ 黒の袋帯 or 名古屋帯
2、帯揚げ・帯締め ⇒ 帯揚げは黒の綸子 or 縮緬地、帯締めは黒の平組
3、紋 ⇒ 日向五つ紋
4~5、半えり・じゅばん ⇒ 白無地
6、足袋・ぞうり ⇒ 白足袋、黒喪ぞうり
7、バッグ ⇒ 黒で光沢のないもの
8、小物 ⇒ 結婚指輪のみ
9、ヘアメイク・ネイル ⇒ 髪はコンパクトに、そのほかは控えめに