今回は『着物のQ&A』として、読者の方から寄せられた
【季節のわかる柄】の着物を、季節外れのときに着ても大丈夫?
という質問に、”わかりやすく・丁寧に” 回答いたします。
季節柄着物の通年着用
季節柄の着物は通年着られる?
「季節感のある模様(柄)の入った着物」は
季節外に着ても【着物のルール上】NGなわけではない
のですが
季節外に着ても【違和感がないかどうか】はまったく別物
です。
「季節柄を通年着られるかどうか」は、次の ”3つのポイント” で判断できます。
1、絵柄が【抽象的】か【写実的】か
⇒ 季節柄が抽象的(イラストっぽい)ほど通年着やすく、写実的(写真のように本物っぽい)ほど着るのは避けるべき!
2、【特定の季節】の柄が何種類も入っているかどうか
⇒ 春なら「桜」「梅」「若草」「藤」、夏なら「朝顔」「卯の花」「うちわ」「花火」など、季節を強く連想させる柄が複数入っているほど着るのは避けるべき!
3、全体の印象(雰囲気)
⇒ 最も重要なのは、その着物を着て【違和感】がないかどうか。秋に春爛漫の着物を着ているのは感覚的におかしい(変だ)とわかるはず!
繰り返しになりますが、最も大事なポイントは
”感覚的” に変じゃないかどうか
です。
洋服でも
春に紅葉のアウターは似合わない
秋に花柄のワンピースが似合わない
が ”感覚的に” わかるように
あくまで『違和感』がないかどうか
で判断してください。
一応、多少変でも
着ること自体がマナー違反でNGなわけではない
ため、考えすぎなくても大丈夫です(※ セミフォーマル以上の場で着るなら、避けた方が無難です)
以上、『季節柄の着物は通年着られる?』の質問に回答いたしました。
お読みいただきありがとうございました<(_ _)>