今回は『着物のQ&A』として
【本振袖(ほんふりそで)】と【中振袖(ちゅうふりそで)】の違いは?
という質問に、”わかりやすく・丁寧に” 回答いたします。
本振袖と中振袖の違いは?
本振袖と中振袖の違い
【本振袖】と【中振袖】の違いは
袖の長さ
です。
『振袖』は ”袖の長さ” によって格(立派さ)が変化
するという特徴があり、格の高い順に
1、本振袖・大振袖 ⇒ 袖の長さ・約115cm
2、中振袖 ⇒ 袖の長さ・約105cm
3、小振袖・普通丈 ⇒ 袖の長さ・約85cm
となっています。
ただし
袖が長い方がより良い
というわけではなく
現代では、袖の長さによって格も大して変わらない
ため
とりあえず大振袖を買っておけばいいという考え方はやめましょう。
【本振袖】【中振袖】【小振袖】の選ぶときは
自分の年齢
着ていく場所(TPO)
を基準とすると良いでしょう。
具体的には
本振袖・中振袖 ⇒ 20代までの未婚女性で、フォーマルな場所(成人式・卒業式など)に
小振袖 ⇒ 30代までの未婚女性で、セミフォーマルな場所(同窓会・パーティなど)に
がおススメです(ただし厳密にマナーが決まっているわけではない)。
一応、ルール上は
中振袖だけは【既婚女性】でも着用可
とはなっていますが、世間一般のイメージとして
振袖 = 未婚女性の晴れ着
という認識が定着しているので
ルール上問題なくても、【既婚女性】は振袖を着用しない方が良い
でしょう。
また
身長が低い人(~150cm)
の場合には
本振袖だと、袖が長すぎて地面についてしまう可能性
があるため
きちんと自分に合った袖丈で仕立ててもらう
ように注意してください。
基本的には少し袖が短くなってしまうと思いますが
全体的な調和がとれている方が重要
なので、【本振袖】という概念にとらわれる必要はありません。
『振袖』に関しては
購入の方がおススメ
です。
『振袖』を着用するのは
卒業式・入学式・成人式
といった
一生思い出に残る晴れ舞台
なので
自分の着物で華やかに彩る & 思い出の品として保管する
ことが人生の宝と感じる人が多いようです。
また
立派な着物はきちんと手入れしておけば一生着ることができる
ため
子供ができたときに譲り渡す
というのも日本の伝統の一つです。
ただ、子供が
自分用の新しい振袖が欲しい
といった場合には
昔の振袖は思い出として保管し続ける or 買取に出す
ようにしましょう。
『振袖』は
購入 ⇒ 30万円~
レンタル ⇒ 5万円~
が一つの相場です。
※ 参考・引用もと
レンタル・価格重視 ⇒ wargo( https://kyotokimono-rental.com )
レンタル・品質重視 ⇒ 着物レンタル365( https://www.kimono-365.jp )
購入・価格重視 ⇒ Amazon( https://amazon.co.jp/Keywords=kimono )
購入・種類重視 ⇒ 楽天( https://rakuten.co.jp/search=kimono )
もっと安い振袖もありますが
華やかさ・豪華さ
が段違いなので、上記の価格を(最低ラインの)目安に選ぶと良いでしょう。
ちなみに、購入した『振袖』を買取に出す場合
購入金額の1/4~半額ほど
で買い取ってくれる場合が多いので、やはり断然購入の方がおススメです。
以上、『本振袖と中振袖の違いは?』についてまとめました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
「本振袖と中振袖の違い」まとめ
本振袖と中振袖の違いは?
・ 本振袖と中振袖の違いは、袖の長さ
・ 本振袖・大振袖 ⇒ 115cmほど
・ 中振袖 ⇒ 105cmほど
・ 小振袖・普通丈 ⇒ 約85cm
・ 本振袖・中振袖はフォーマルな場所に、小振袖はセミフォーマルな場所に着ていくのが基本(ただし、それほど意識しなくて良い)
・ 振袖に関しては、購入の方が圧倒的におススメ